池波正太郎をめざして

明日は明日の風が吹く

今の心境にあわせてブログ名を変更しました。どうぞよろしく。肩の力をさらに抜いてやります。

『第五回 短編小説の集い」感想集 2

 近所の一番開花の早い桜が咲いていて、いよいよ春かと感慨に耽るまさりんです。

 

 昨日は予定を変更して、週刊文春林真理子氏のエッセイ「夜更けのなわとび」について書きました。一読した印象は、それほど悪いことも書いていないなと思ったのでその方向で書きました。最近は本当に難しい。自分と違う立場から書かれた文章は、一切受け容れなくなってしまっているのかもしれません。読む前から、林真理子が意図もなしにそんな誤解されるような文章の書き方をするかなという疑問も持ちました。プロ中のプロですからね。だから、読まなくても気軽にツイートを返せば良いのですが、そう思えなくてきちんと読んでみました。

 武田砂鉄さんのコラムを読むと、そう考えて読むと本当にヒドい。完全な我田引水。「ジングルマザーは大変なんだ」という自説を展開するために、スケープゴート(いけにえの山羊)にしているのがよくわかります。林氏は「百も承知」なのだと書いているのに。あそこでは一番の被害者である子どもたちの視点で書いてありましたが、わざと悪意を持って武田さんのコラムを読めば、「シングルマザーで大変な家庭では、お母さんが大変なのだから、子どもはいくら悲惨な殺され方をしても仕方がなく、死んだ子どもはこのような状況にした社会や国を恨むべきだ。もしくはDVをしてきた父親が悪いのだ」ということになってしまいます。もちろん、これは悪意を持って誘導すればこう書いていると曲解もできるということです。悪いのは加害者です。多くの人に読んでほしいという欲はわかりますが、こういう書き方はよくないですよね。もちろん、林氏も子どもにも母親にも同情するような文章が書ければ一番よかったと思います。

 さて、引きずりすぎても仕方が無いので本題に入りましょう。今回は「第五回短編小説の集い」の感想集、第二弾です。

 

 

yama-aki1025.hatenablog.com

「じいさんのふるぼけた家」

・近所が予告無しに解体されると、なんともいえない喪失感がある。その家の主と知り合いでなくともそうだ。

・ましては知っている人であれば、なおさらだろう。

・へんな喧嘩を家族としていて、仲直りして家族と暮らしていたらいいけれど、ただ、独り死んだのならば切ないなあ、などと考えてしまった。

 

 


雪どけ - 第5回短編小説の集い - - このはなブログ

 

「雪どけ」

・新しい生活のために別れをする人が多いのでしょうか。切ない話もおおいですね。

・春=希望or新生活or光、ととるのはずいぶん楽天的な人で、やっぱり春は物憂げだととるのがぴたりとくる気がします。

・雪はいずれ消える・・・・・・。この切なさ。夏の恋の切なさもあるけれど、冬の恋の切なさというのもあるのですかね。

 


交差点 - OK 余裕

 

「交差点」

・様々な人が交差するってことでしょう。

・サイゴにバトンを渡された猫のきょとんとした表情が思い浮かびました。

 

masarin-m.hatenablog.com

「女と泣き出しそうな空と豪徳寺

・拙作でございます。

・今回は非常に無難に書きました。

・売り口上は、YouTubeにあった七味唐辛子の口上と、寅さんを参考にして作りました。招き猫の由来は皆さん知らないだろうから、どうにか登場させようと苦心した結果です。始めはシホをタイムスリップさせるという設定も考えたのですが、ちょっとねえ。

豪徳寺の招き猫のデザインがいいんだよね。

・取材日記も書いたので読んでくださいね。

 

豪徳寺紀行<1> - 池波正太郎をめざして

豪徳寺紀行<2> - 池波正太郎をめざして

 


短編小説 さばれもん - 片鱗カフェ

 

「さばれもん」

・今回の作品群のなかで好きなテイストの作品です。もちろん、みなさん上手なので、好みに過ぎません。

・途中挟まれる絵とあいまって詩のようなタッチ。

・言葉による心地よい刺激が脳みそを清い水に浸すような感じ。なにかが、すぅっと身体を駆け抜けます。いいね。

・視点がクルクル回るのも楽しい。

 

zeromoon0.hatenablog.jp

「暑い」

・発起人様の作品。今回は見落とさずに。

・難産だったそうですが、その跡はあまり感じられませんでした。難産の気持ちは分かります。アブラ汗出ますよね。

・人は中学生くらいに電撃的な出会いをすると、後の人生が決定的になるらしく、出会いをしてほしくて、村上龍は「十五歳のハローワーク」を作ったそうです。

・しかし、この作品の太郎のようにそういうものと出会わないまま、大人になる人もたくさんいるわけです。

・そういう場合は、最後ジロウが快適な場所から出たように、外に出て「好き」というより、「自分に合った」場所を探すよりないよ、と読んでいて思いました。

 

~番外~

ここからは締め切りに遅れてしまった作品を紹介。

 

 


シュレーディンガーは語らない ― 【第5回】短編小説の集い 投稿したかったけど間に合わなかった作品 - ごくまトリックス

 

シュレーディンガーは眠れない」

・リアリティを出すのは確かに難しい。

・ただ、ど文系な私はストーリーを追うだけで精一杯でした。

 

lfk.hatenablog.com

「タイトル無し」

・君(=猫?)にあてた手紙。

・出て行っちゃったのかな。

・あえてタイトルをつけるなら「慕情」ですかね。

 

 


【第5回】短編小説の集い - 散るろぐ

 

「大いなる遺産」

・ちるどさんのお話はどこかに宗教的な神々しさを感じさせる設定があると思います。

・今回はモモの大きさかな。

 

以上です。次回も頑張りましょう。