今日の十分日記

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原点回帰の雑記ブログ。十分で書ける内容をお届けします。十分以上書くときもあるけどね。十分以下もあるし。

特別展 三国志ーー十分日記276

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今日、上野「東京国立博物館・平成館」で行われている、「特別展三国志」に行ってきた。

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この展覧会、どれだけ写真を撮っても構わないのだが、個人利用に関してだけ配布可能らしい。商用利用はいかん。このブログは一応アドセンスを貼っているので、商用利用になってしまうので、例によって文章と特別展側で配布している画像だけで魅力を紹介する。逆にツイッターで貼りまく……っといてツイッターを貼るという手があるか。まあやめとこう。

1三国志の概要がわかる

この展示は、「真・三國無双」、「横山光輝三国志」、中国の博物館、川本喜八郎の人形劇三国志の人形、この四者のコラボレーションになっている。三国志の始まりの前、後漢末期の様相から、三国志の名場面、三国志の名合戦が再現されている。いきなり、曹操、劉備、孫権の人形が飾られていて、ちょっと気分が上がる。

そして、絵巻物で桃園の誓い、程遠志を切る張飛、督郵を鞭打ちする張飛、赤兎馬にまたがり袍を偃月刀の先で受け取る関羽などが飾られている。

冷静に社会の動きを見ていると、三国志と同じ失敗をするものはたくさんいる。人生を生き抜くために三国志は子どもに読ませた方がいい。会場では横山光輝の三国志全巻が購入可能であった。その興味を引き出すのにちょうどいい展示になっている。夏休みの宿題はここに来て、概要と感想を書くだけで完成してしまう。

孟獲の人形が非常にきれいだった。だが、関羽、張飛、趙雲など有名どころがいないところが不満である。ところどころ、横山光輝の原画がある。これもファン必見である。我々はいわば劣化版コピーを読んでいる。原画とはちょっとだけ見え方が違ったりする。ところで、横山光輝は「よこやまみつてる」と読む。「よこやまみつき」「よこやまみつき」と大声で叫んでいる二十代男がいて、それを訂正しない女を連れていて、ちょっとだけ殺意を覚えた。注意するように。

2魏・呉・蜀それぞれの文化の差がよくわかる

最後の方になると、魏の文化、呉の文化、蜀の文化がよくわかる展示がある。魏の文化はきっと古代中国のイメージに合致するものだろう。だが、呉の文化は美的である。多くの文化と交流している呉らしい。それに士燮というけっこう三国志のファンじゃなきゃしらない人物を取り上げているところが面白かった。

面白いといえば、蜀の文化だ。なんとなく、南国の文化の影響を受けていて、陽気で楽しい。そういう俑(素焼きの人形)が並んでいて、見ていて楽しい。

イメージとしては諸葛亮孔明の献策で、中国大陸を三分割したのであるが、文化的に見ると、この三つに分かれるのは、文化的な特徴を考えると自然なのではないかと思ってしまった。実際に言語にはずいぶんと差があるらしい。

3大規模な展示

三国志演義の影響を受ける前に造られたと思われる関羽像があり、

 

魏・蜀・呉の英雄たちをリアルで身近に感じる5冊 特別展「三国志」 https://t.co/AEwigHVQ0A#三国志展 の企画を担当した東京国立博物館・市元研究員による、おススメの三国志関連書籍のご紹介です。

— 【公式】特別展「三国志」 (@sangokushi2019) July 19, 2019

 

赤壁の戦いの弩で放たれた大量の矢が船に刺さるところ、

www.asahi.com

など、見がいのある展示がたくさんある。

個人的には曹操の字が展示されていて、それがよかった。

 

4曹操の墓

曹操の墓とみられる(異論あり)墓が出てきたのは数年前のことだ。

それが再現されている展示がある。

様々な出土品があるのだが、特に白磁の壺が出てきたことが衝撃だったらしい。白磁や青磁が出てくるのは、もっと後年の話であって、けっこうな年数、白磁が登場する年代がさかのぼることになるようだ。

曹操は子孫に「自分の墓は薄葬にせよ」と遺言していたらしい。

それに比べ、呉の皇族クラスの墓は、呉らしくとても装飾的で面白い。お尻を合わせた格好になった虎がその背に棺をいただくような形になっている。

 

とにかく、魏・呉・蜀の文化の差がとても際立っているのが個人的には非常に面白かった。一応、三国志を横山光輝でいいので全部読んでから行くとさらに面白い。個人的には初めての三国志は吉川英治で読んでほしいと思う。泣かせの文章がうまい吉川ワールドに触れてから、どこか牧歌的な横山光輝版を読んだ方が、さらに対比がおもしろくなるからだ。

とにかく、読んだことがある人もない人も、とても面白い展示になっているのは受け売りだ。

土産も楽しい。思わず、黄巾党バンダナを買ってしまった。

「これ欲しい……」と思うものがたくさんあった。諸葛亮孔明羽扇、出師の表扇子、各種手ぬぐい、クリアファイル、書物、なぞれば書ける出師の表、フィギュア、もう全部欲しかった。また行こうかな。

5書き忘れ

音声ガイドは真・三國無双の曹操、劉備、夏候惇、曹丕の四人。さすがに、小喬や大喬はなかった。でもずっと夏候惇に耳元で怒鳴られてる感じだった。ちなみに、三国志お守りがあって、夏候惇が「人望」になっているのがさすがだった。夏候惇はドズル並みに人望がある人らしい。手柄は人に渡し、窮地になると現れる。そんな人らしい。

別のガイドは吉川晃司だけれど、そっちはね。別の機会に。値段が真・三國無双の方が高いのもさすがでした。

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